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2015年03月の日記




2015-03-00()




2015-03

ここに来て頂いているみなさま。

海斗はおかげさまで高校の課程を修了し 卒業いたしました。

思い起こせばいろいろなことがありました。
自閉症の診断が決定的になった日から もう15年以上。
今では発達障碍の影は薄く、一見では余程の専門医でないかぎり
いえ、専門医ですらわからないと思っています。
ですが正直言うとまだ海斗は療育の最中にいます。
おそらくこれは一生続くでしょう。
20歳までの療育が その後のその子の人生を決める。
そう聞かされて 親亡き後の事を真剣に考え、 これまで海斗を育ててきました。
相手の気持ちが理解し辛い海斗は親の気持ちなど 本当に考えてなく
何度も派手に親子喧嘩もしました。
そう それぐらい親自身も海斗に障碍があると思わずに接するようになりました。
「ママ」と呼んで欲しくてやってきた療育でしたが
その「ママ」と呼んでくれていた海斗も成長するに従って もう「ママ」とは言ってくれなくなりました。
気付けば18歳の青年で いつまでも「ママ」ではないですよね…。
主人と懐かしい海斗の幼少の頃の写真を見ては 「かわいかったね」と。
あっという間で、でも長かった… そんな18年間でした。

障碍がわかったとき とにかく海斗と同じような子を知りたいと
飛び込んだネットの世界。
たくさんのサイトから知り合いもでき オフ会も何度も経験し
辛いのや大変なのは私1人じゃないと どんなに勇気づけられたか。
みなさまのおかげで ここまでこれました。


初めは他のサイトで日記をつけており それも含めるともう随分な年数になります。
そんな「にゅうどうぐも」ではありますが
ここで1つのくぎりをつけたいと思っています。
今日がここの更新の最後となります。
海斗も大学生となり 1人の大人になります。
彼の成長は これからも私の楽しみの1つです。



私は4月で歯科衛生士として臨床5年目となります。
今年は学会と講習会の参加を申し込んでおり
とにかく勉強 そして実践。
段々 老化して行くからだと脳にむち打って とにかく前進あるのみ。



海斗のように言葉を持たないお子さんをお持ちのお母様方、
どうかゆっくりと焦らずお子様と一緒に歩んで行って下さい。

ありがとうございました。
          

     「にゅうどうぐも」管理人 まりあ。



2015-03-19(木)

先日 海斗の高校で卒業式が行われ
暑い位の陽気の中 それは始まりました。
6年前に何度も学校説明会に参加し 周りの反対がありながらもこの学校を選択しました。
海斗の性格を第一に考え あまりきびしくなく そして大学まで行けそうな学校。
そんなに勉強ができるタイプでない海斗が
小6の夏休み、彼なりにがんばって受験勉強をし
お正月も無く1月の受験。
いまでもわすれません、受験の朝 南に向かう電車の窓に差し込む朝陽を見たとき
今日は受かる 合格できる、と感じた事。
あれからもう6年。
ただただダラダラと中学時代を過ごし これからどうするんだろうと心配もしたが
高校ではアメフトに出会い、メンバーにも恵まれ
「部活があるから学校へ行く」と平気で宣うまでになっていた。
あんなに運動嫌いなのが あんな過激なスポーツが出来るのか?と思った。
そんな心配をよそに あっという間にのめり込んで夢中になって行った。
先輩に怒られながらも休まずに参加した。
海斗のポジションは身体が大きくないと太刀打ちできないから
とにかく大きくなりたいと食べた食べた。
高校入学時と比べると30kgほど大きくなって 肩幅がとくに大きくなった。
試合に少しでも出られると 大喜びで帰って来たし
スタメンで出れる時は「明日はスタメンだと思う」って喜んでいた。
普段はいくら起こしても起きないのが 朝練や試合となると起こす前に起きていた。
ケガもあったが よくがんばったと思う。
中学の時からすると6年間 ずっと同じクラスできた級友もいる。
海斗は障碍の特性が薄い方で あからさまな物はあまりないが
それでも発達障碍があるのには間違いなく、コミュニケーションがとりやすい方ではない。
そんな海斗でも仲良くしてくれるクラスメイトに恵まれたのは幸せだったと思う。
6年間のうち今の担任の先生には3年間受け持ってもらい 親からみるとこれも良かった。
成績は常に悪く留年をするんではないかと心配もしたが ギリギリながらも進級し
この6年の課程を終了しました。

1歳のお誕生前から なにか不自然に感じ とにかく育てにくい子でした。
発語の遅延から専門医を尋ね、不安が決定的になった事。
とにかく「ママ」このひと言が欲しくて 療育に没頭したこと。
保育園や行政の理不尽な扱いに何度も泣いた事。
保育園のお友達から「私が海斗君を守ってあげるね」って言われて嬉しかったこと。
言語療法のS子先生に出会い 導いてもらえた事。
まだまだいっぱい思い出すだけでも笑えたり泣けたり。
そんな子がいまではもう18歳になり 高校を卒業いたしました。
4月には大学に入学します。
そしてもうアメフト部への入部を決めています。
これからの4年、もっともっと色々なことがあると思うのですが
きっと乗り越えて行ってくれると信じています。
そして高校でのアメフト部員と大学での試合で会い対戦するのを楽しみにしています。



2015-03-08(日)

海斗がクラスメイトとの卒業旅行から帰ってきました。
夜中じゅう騒いでいて一睡もできずに朝を迎え
朝食もろくに食べる事が出来なかったとか…。
大騒ぎして遊びまくって 楽しい旅行だったようで
クタクタになって帰ってきました。
海斗が小さい頃の事を思い出せば こんな風に親がいなくてもお友達と行動できる
そんなことでさえもうれしい。
18歳の子なら そんな当たり前の事も 海斗の幼少期を思い出せば
想像つかない姿である。
本当にうれしい。

義母から大学入学の御祝を頂いた。
あまりにも過分な御祝だった。
「小さい時の事を考えれば 大学に入学できるなんてすごいこと 」と。
おかげさまで高校卒業、大学入学ができそうです。
ありがたく使わせて頂きます。


今年のホワイトデーのプレゼントです、スタッフへの。
左がそれで、右の紫のはそのお店から頂いたプレゼント。
スワロフスキーの物ですが キラキラ輝く小さな石、
いくつになってもこんな品に心引かれます。
スタッフは喜んでくれるかな。



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