自閉症とは?
自閉症は、現在では先天性の脳の機能障害と考えられています。
全般的な知能の遅れがある精神発達遅滞と異なり、
特殊な認知、知覚、言語の障害が基本にあると考えられ、
それゆえに人との接触、物の認知などに問題が起こり、
自閉と呼ばれる独特の行動様式がみられます。
言葉の遅れと歪み、社会性や対人関係の障害、
常同的行動、変化に対する嫌悪などの特徴があります。 (家庭の医学から抜粋)
決して親の躾の悪さや本人のわがままではありません。
自閉症の子供達の症状
1歳ぐらいまで |
ベッドの上でじっとしている
泣いて注意を引こうとしない
あやしても笑わない
手が係らずおとなしい など |
2歳くらいまで |
1, 刺激への極端な反応
2, 抱かれようとしない
3, 人見知りが見られない
4, 体に水や砂がつくのを極端に嫌う
5, 時間に関係なく寝たり起きたりする
6, 模倣ができない
7, 呼名反応はないが好きな音などには反応が早い
8, 言葉が出ない、増えない
など
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就学ぐらいまで |
1, 丸いものや光の点滅などをジッと見る
2, 特定の音を嫌い耳をふさぐ
3, 迷子になっても平気
4, 視線があわない 合っても持続しない
5, オモチャの車を一直線に並べ斜め下方から見つめる
6, 一人遊びが好きで他人の介入を嫌う
7, 多動でじっとしていない
8, ままごと等のイメージ遊びが出来ない
9, 興味の幅が狭く いつも同じ遊びをする(常同行動)
10, 同じものを集める 同じように保管するなど固執生が見られる
11, こだわりが目立ちそれを止められるとパニックになる
など
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海斗はこれらには当てはまらなかった
海斗は6~8に当てはまった
海斗は5~11に当てはまった
アンとサリーの実験
アンとサリーが2人でビー玉で遊んでいます。
サリーは遊んでいたビー玉をバスケットの中に入れて
「私 ちょっと出かけてくるね」と言って部屋を出て行きました。
部屋に残ったアンはサリーのバスケットからビー玉を取り出して
引き出しの中に隠してしまいます。
さて 部屋に戻って来たサリーはビー玉をどこに取りに行くでしょう?
こんな質問を子供達にすると
自閉症の子はどう答えるでしょう?
サリーはアンが引き出しにビー玉を隠した事をしらないはずなので
バスケットへ向かうはずですが
自閉症の子の多くは 引き出しへビー玉をとりに行くと答えます。
これが自閉症の特徴なのです。
サリーの気持ちがわからないのです。
相手の立場や気持ちが分からない。
目で見たものしか分からない。
相手へのイメージや想像力が働かないのです。
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